【ハンドボール】日本の対戦国①デンマーク、予選A組最強 | IHF女子世界選手権

ハンドボールの第27回IHF女子世界選手権2025（オランダ・ドイツ共同開催）に出場する日本代表（おりひめジャパン）は、予選ラウンドグループAでデンマーク、ルーマニア、クロアチアと対戦する。この組の上位2位までが準々決勝（決勝トーナメント）に進出する。オランダ・ロッテルダム会場へ現地取材に向かうPen＆Sports《ペンスポ》は開幕を前に、予選ラウンドの対戦国を順次、紹介する。第1回は2025年11月27日午後8時半（日本時間同28日4時半）に初戦で対戦するデンマークだ。試合はスカパー！番組配信にてライブ視聴できるほか、CS放送日テレジータスにて録画放映される。

• 日本ーデンマーク戦の放映情報（提供：JHA）
  • 11/28(金) 4:20〜(木曜深夜)：スカパー！番組配信(LIVE)
  • 12/9(火) 23:00〜：CS 放送日テレジータス(VTR)

五輪3連覇の強豪、パリ五輪も銅

おりひめジャパンは初戦からいきなりタフな相手と激突する。グループAの4か国中、実績ナンバーワン、グループ1位候補の筆頭と言えるデンマークだ。デンマークは1996年アトランタ、2000年シドニー、2004年アテネ大会と五輪3連覇を達成した華々しい実績を誇る。2024年パリ五輪では銅メダル。2年前、そして4年前の過去2大会の女子世界選手権でも3位と近年も安定した成績を残している。そして日本の新監督に就任したモーテン・ソウバク氏（61）の公式戦初陣が彼の母国、デンマークとなる点も興味深い。(下に記事が続きます)

デンマーク代表も新女性監督

そんな強豪デンマークも日本同様、転換期を迎えて今回の世界選手権に臨む。2020年からデンマーク女子代表を率いてきたイェスパー・イェンセン氏に代わり、2025年4月に歴代2人目の女性指揮官となるヘルレ・トムセン監督（54）が就任したばかりだ。デンマーク代表とはロサンゼルス五輪を見越した2028年までの契約。トムセン監督は2016年から2019年にはオランダ代表を率い、2017年IHF女子世界選手権では銅メダルに導いた。デンマーク女子代表の監督デビューとなった2025年9月20日のアイスランドとの親善試合では39-23で大勝を収めて、好発進している。(下に記事が続きます)

ベテランLBハンセン、6度目の世界選手権

トムセン新監督は、ここ数年デンマークの成功を支えてきた核となる選手たちを今後も引き続き起用する方針だ。ベテランLBのアンネ・メッテ・ハンセン（31）は6度目の世界選手権出場になるとみられ、LWエマ・フリーズ、LBクリスティーナ・ヨルゲンセンとともに攻撃の要となるだろう。さらにデンマークの伝統的強みであるゴール前には、184センチのGKアンナ・クリステンセン(25)が立ちはだかる。クリステンセンはデンマークが銀メダルを獲得したEHF EURO 2024（欧州選手権）でMVPに選出されている。

一方、パリ五輪代表だったPVサラ・イヴェルセンと同じくPVリッケ・イヴェルセンの姉妹が今回の世界選手権代表からは外れた。またPVカトリーネ・ヘインダール（33）はベンチ入りする可能性が高いが、出産を経て長期離脱後の復帰となる。そのため、ポストに経験の浅い選手が入る可能性が高く、日本にもつけ入る隙がありそうだ。(下に記事が続きます)

2023年は大金星、再現に期待

これまでの戦歴ではデンマークが優位に立つが、2023年12月、前回の世界選手権（デンマーク・ノルウェー・スウェーデン3か国共催）での日本の大金星は記憶に新しいところだ。デンマーク・ヘアニングで行われた完全アウェイのメインラウンドで女子日本代表は試合終了間際に、相澤菜月ー松本ひかるのホットラインでスカイプレーを決めて、デンマークに27－26で競り勝っている。「番狂わせ」の再現も否定できないと見る。

デンマークの女子世界選手権成績[1957-2023]