ハンドボール女子日本代表(おりひめジャパン)のモーテン・ソウバク監督が2025年12月15日、ノルウェーが5度目の優勝を果たしたIHF女子世界選手権を振り返った。欧州からブラジルへの移動中、Pen&Sports《ペンスポ》の取材に応じた。32年ぶりに決勝に進出して準優勝に躍進したドイツの戦いぶりは日本のヒントとなるのか。日本が世界8強にのし上がるために、今後必要なことは何か。(ソウバク監督談話)
ドイツ、銀メダルにふさわしい準備

ノルウェーとドイツの決勝を観ました。非常に「フィジカル」な試合でしたね。
優勝したのは結局ノルウェーでしたが、準決勝までに見せてきたような速攻を決勝では数多く仕掛けられずに苦労していました。それはドイツが、ノルウェーの司令塔、CBヘニー・ライスタッドに対して非常に周到な準備を整えていたからです。ドイツは強いフィジカルを駆使し、銀メダルを勝ち取るにふさわしい戦いぶりでした。同時に、ノルウェー相手に60分間を通してあれだけ強靭な試合運びを貫いたのは、今大会でドイツだけが成し遂げたことでした。
結局のところ、ゴールキーパーが最大の争点でした。ノルウェーのGKカトリーネ・ルンデがまたもや決定的な差を生み出しました。彼女とチームにとって、これは大きな称賛に値する成果です。ノルウェーがドイツを振り切った決勝において、勝敗を分けた最大のポイントはやはりGKルンデの存在だったと私は見ています。(ノルウェーのGK阻止率41%、ドイツは21%)。

19日間に渡った女子世界選手権全体を通しても、非常に厳しい試合、非常にフィジカルな戦いの連続でした。そして今大会で垣間見えたようにより強く、より速く、より背の高い選手たちが登場する流れが今後も続くと確信しています。それがこの先、3~6年のハンドボール界の姿、潮流だと私は見ています。
男子ハンドボールですでにその傾向が見られるように、非常に身体能力が強く、そして速く、背が高いウイングプレイヤーが活躍しています。彼らはディフェンスでも要となり、ディフェンスの中心にいます。数年後には女子も、そのコピーとまでは言わないけれど、同じ方向へ進むと確信しています。それが私の見立てです。(下に記事が続きます)
日本代表「より強靭に」

我々のいまの立場から言えば、日本が世界のトップ8に入るのは非常に難しい目標です。しかし戦略を立て、目標を設定し、到達方法を模索しなければなりません。
まず第一に、他国と同等のトレーニング量を確保する必要があります。これが最優先事項です。第二に、日本女子はより強靭にならねばなりません。身体能力の面で大幅な向上が求められます。つまり、より多くのフィジカルトレーニングを行い、強度を増す必要があるのです。そして第三に、世界のハンドボールの潮流である高身長選手の獲得が必要です。
さらに、日本代表として独自の戦略・ゲームプランを構築し、我々の望むプレースタイルを確立しなければなりません。そして当然ながら、対戦経験を積むためにも、特に欧州チームと多くの試合を戦う必要があります。これも我々にとって重要な要素だと考えます。(本人談)
ハンドボール女子日本代表(おりひめジャパン)の次回国内合宿は来年2026年3月になる予定だ。
モーテン・ソウバク(Morten Soubak)デンマーク出身、1964年8月6日生まれの60歳。デンマーク、ブラジル等で男女クラブチームの監督を歴任し、2009~16年はブラジル女子代表監督、2017~20年はアンゴラ女子代表監督を務めた。2013年の女子世界選手権では、ブラジルを世界一に導いた。好奇心旺盛で探究心があり、異国文化を尊重しながら、ゆく先々で代表チームを強化してきた。日本では選手一人ひとりの持ち味を生かす「ジャパン・ウェイ」を模索中。選手一人ひとりとの距離感が近く、厳しくも包容力がある指導が持ち味。
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