MENU
ニュースレターに登録する

「今週の1本」やイベント案内など、スポーツの風をお届けします。

個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧いただき、同意の上でお申し込み下さい。

【ハンドボール】高岡向陵高校、大体大に臆せず15-34。女子日本選手権で持ち味

試合開始直前、全員で気合を入れる高岡向陵高校。2025年12月、広島市中区スポーツセンターにて(久保写す。以下すべて)
試合開始直前、全員で気合を入れる高岡向陵高校。2025年12月、広島市中区スポーツセンターで(久保写す、以下すべて)
  • URLをコピーしました!

高岡向陵高校(富山)女子ハンドボール部は2025年12月、第77回日本選手権に出場しました。初戦で大阪体育大学に15-34で敗れはしましたが、3年生を中心に選手個々が持ち味を発揮したことで、見ていて楽しい試合になりました。長野大監督と3年生の山田湖都、中筋海南の言葉で、日本選手権を振り返ります。

目次

2025年春の全国選抜V

長野大監督(写真中央)と高岡向陵セブン
長野大監督(写真中央)と高岡向陵セブン

長野大監督が率いる高岡向陵高校女子ハンドボール部は、2025年3月の全国選抜大会で日本一になりました。夏のインターハイ、秋の国民スポーツ大会こそ不本意な成績で終わりましたが、10月の北信越ブロック予選を勝ち抜き、12月の日本選手権に出場しています。初戦の相手は大阪体育大学。インカレ12連覇中の名門です。高校日本一のチームが、大学日本一のチームと対戦できるのは、カテゴリーミックスの日本選手権ならではです。 

山田湖都のステップシュートが初得点

山田湖都のステップシュートには確かな根拠がある
山田湖都のステップシュートには確かな根拠がある

体格やフィジカルの差が如実に表れるハンドボールは、番狂わせの少ない競技です。高岡向陵高校は立ち上がりから点が取れません。大阪体育大学の堅い守りに阻まれ、開始10分で0-7と、一方的な展開になりました。 

前半12分、チーム待望の1点目を挙げたのは、3年生のセンター山田湖都でした。ステップシュートでゴールの上を打ち抜く、鮮やかな得点でした。山田は「自分の持ち味のステップシュート。相手のDFは背が高いですが、自信を持って打ち切ることができました」と言います。

 山田から大井寧々へのホットライン

ピヴォットの大井寧々は身長174cm。伸びしろを大いに残す晩成型
ピヴォットの大井寧々は身長174cm。伸びしろを大いに残す晩成型

山田の1点を皮切りに、高岡向陵高校のOFにもいいプレーが見られるようになりました。センターの山田からピヴォットの大井寧々へのパスが通り、真ん中の2対2で得点できました。2対2にこだわる大阪体育大学を相手に、しっかりとセットOFで崩せたシーンです。山田は「ピヴォットの大井が厚く守られていたところを、相手DFの3枚目の間にシュートに行きながら、うまくパスを落とせました」とうれしそうでした。

中筋海南、キレキレの1対1

中筋海南が1対1で鋭く切り返す
中筋海南が1対1で鋭く切り返す

途中出場した3年生の中筋海南は、得意の1対1で勝負しました。U18日本代表に選ばれた中筋は「相手は格上。大きい相手にもびびらずに、チャージ(オフェンシブファウル)になってもいいから行こうと思っていました。自分の強みの1対1で勝負できるよう、周りの人がチャンスを作ってくれました」と言います。カットインのキレ味は、大学生相手にも十分に通用していました。

3年生5人、最後まで

長野監督のベンチワーク。いつも選手とともに戦う姿勢を見せる
長野監督のベンチワーク。いつも選手とともに戦う姿勢を見せる

結果は15-34で、高岡向陵高校は初戦敗退でした。とはいえ大学生相手にも臆することなく、自分たちの良さを発揮できた試合でした。試合後の長野監督は納得の表情でした。

「すべてを出し切って勝つことを目指してはいたけど、負けたとはいえ、3年生の良さは要所で見せられたかな。山田のステップシュートに、中筋の1対1。大井は中学時代、全国大会にも出ていなかった無名の選手。これから大学に進んで、こういった場所で対等に戦えるようになるための、いいステップアップになったんじゃないかな」

長野監督は、3年生5人の健闘を称えました。

「山田、中筋、大井に、GKの山夛華乃と高野裕舞。3年生は入学当初から5人しかいなくて。でも最後まで5人で頑張って、全員が次のカテゴリーでもハンドボールを続けると言ってくれました」 

前年の反省を踏まえ戦い抜く

山夛華乃(写真)と高野裕舞。2人のGKも最後まで頑張った
山夛華乃(写真)と高野裕舞。2人のGKも最後まで頑張った

3年生を12月まで引っ張ると、新チームの始動が遅れてしまいます。しかし長野監督は3年生に日本選手権を経験させて、次のステージへつなげていけるようにしています。

また前の年の反省もありました。2024年も高岡向陵高校は日本選手権に出場しましたが、その時は1回戦で佐賀クラブに1点差で敗れました。相手のペースにはまり、DFで自慢のフットワークを生かせず、シュートミスを連発し、持てる力の半分も出せずに初戦敗退でした。だから今回の日本選手権では「最後までやり切る」ことを目標にしていました。中筋も「去年のような悔しい負け方をしないように、3年生5人は『最後まで勝ち抜こう』という気持ちでいました」と言います。

中筋「特別な存在」に

得点を決めて喜ぶ中筋。高岡向陵での3年間の財産を携え、次のステージに挑む
得点を決めて喜ぶ中筋。高岡向陵での3年間の財産を携え、次のステージに挑む

3年生5人を送り出す長野監督は、なかでも中筋に大きな期待をかけています。

「中筋には日の丸をつけるだけでなく、相澤菜月(チューリンガー/ドイツ)のような、日本代表のなかでも特別な存在をめざしてほしい。だからこそ人間性も学ぼうやと言い続けてきました」

横嶋かおる(元北國銀行ほか)、横嶋彩(アランマーレ富山)、佐々木春乃(ドルトムント/ドイツ)など、高岡向陵高校女子ハンドボール部は多くの日本代表を輩出してきました。中筋海南もいずれは日本代表になり、世界で戦う日が来るのでしょう。中筋は、高校での3年間をこのように言っています。

「1年生からベンチ入りさせてもらって、日本一になる難しさ、勝ち続けることの難しさ、技術以外の精神面でも沢山のことを学べた3年間でした」。

中筋ら3年生5人のこれからの活躍を期待しています。

ペンスポニュースレター(無料)に登録ください

スポーツ特化型メディア“Pen&Sports”[ペンスポ]ではニュースレター(メルマガ)を発行しています。「へぇ」が詰まった独自ニュースとスポーツの風を届けます。下記のフォームにメールアドレスを記入して、ぜひ登録ください。

個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧いただき、同意の上でお申し込み下さい。

  • URLをコピーしました!

\ 感想をお寄せください /

コメントする

目次