オランダ・ドイツの5会場で開催中のIHFハンドボール女子世界選手権は12月を迎え、予選ラウンドの最終フェーズに入った。Pen&Sports【ペンスポ】が取材中のロッテルダム会場では2025年12月1日、グループAの最終第3戦が行われる。すでにデンマーク、ルーマニアが進出を決めたメインラウンド進出の上位3チームの残り1枠をかけて、18時から(日本時間12月2日午前2時から)日本とクロアチアが対戦する。ここまで2敗同士の直接対決で勝った方がメインラウンドに滑り込む。
会場のロッテルダム・アホイは、地元オランダ代表の試合会場になっており、準決勝、決勝も行われるメイン会場だ。連日数千人のファンが各国から訪れる。世界最高峰の試合をこの目で見られるだけでも、一生モノの思い出になるだろう。しかも、試合が行われるアリーナの隣のホールでは「ファンゾーン」が設けられ、観戦+アルファでファンを楽しませる工夫がなされている。大人から子どもまでハンドボールで盛り上がり、ハンドボールが好きになるエンタメ空間が広がっている。その一部のコーナー、演出を紹介する。

公式ソングにノリノリ


ロッテルダム・アホイは日本でいう東京ビッグサイト、幕張メッセのような国際展示場・大型コンベンション施設だ。ハンドボール会場は9,000人収容の仮設スタンドが組まれたホール1。その隣のホール2が「ファンゾーン」になっている。第一試合開始の2時間前からオープン、12月14日(決勝)以外は22時半まで。大人19ユーロ(約 3,430円)、子ども10ユーロ(約 1,800円)からの観戦チケットを持っていれば入場できる。
ファンゾーンに足を踏み入れると、この大会のために作られた公式ソングHands up for moreが大音量で響きわたる。ヒップホップ調のグルーブに思わず体が揺れる。大会のイメージカラーになっている薄紫色のルック、間接照明でまるでクラブのような雰囲気だ。(下に記事が続きます)
オランダ発祥ハイネケンに行列


試合開始までまだ時間がある。腹ごしらえするなら今だ。ホットドッグスタンド、クロケットやフライドポテトのキッチンカー、オランダ発祥のビール・ハイネケンのスタンドにはすぐに行列ができる。プラスチックのカップで提供され、大サイズが7.95ユーロ(約1,447円)、中サイズが5.95ユーロ(約1,082円)で売られている。(下に記事が続きます)
バナナを倒せ!「ハンドボール射的」も


協賛社の体験アトラクションも凝っている。ハンドボールにちなんで、ミニハンドボールを投げて的のバナナを5本倒したら、フルーツジュースがもらえるThrow&Winは特に大人気だ。日本の縁日でよく見る「射的」の「ハンドボールバージョン」だ。シンプルだけど、盛り上がる。連日、大人たちがムキになって投げているのがほほえましい。
子どもたちもシュート体験


子どもたちに人気なのが「ハンドボール体験」。スクリーンに映し出されたゴールにシュートを決めるというもの。投影されるのは動画で、女子オランダ代表のGKが左右に動く。その隙を狙ってシュートを決める。ハンドボール選手のアニメキャラの穴に向かってシュートを打つバージョンもあった。
ファンゾーンでは、世界最高峰の試合観戦前に「ウォーミングアップを」と呼びかけ、空気を入れて膨らませた簡易コートも設置している。大人も子どもも、そこでハンドボールを楽しめる。会場から盛り上がりをSNSで発信してもらおうと、フレームを持ち歩き、スマホで撮影をしてくれるボランティアもいる。
オランダがIHF女子世界選手権をホストするのは1971年、1986年に続く39年ぶり3度目。各国から訪れるファンをもてなすとともに、子どもたちにハンドボールを好きになってもらおうという願いがこのファンゾーンには詰まっている。



ペンスポニュースレター(無料)に登録ください
スポーツ特化型メディア“Pen&Sports”[ペンスポ]ではニュースレター(メルマガ)を発行しています。「へぇ」が詰まった独自ニュースとスポーツの風を届けます。下記のフォームにメールアドレスを記入して、ぜひ登録ください。





![Pen&Sports[ペンスポ]スポーツ特化型メディア](https://sports.pen-and.co.jp/wp-content/uploads/2023/06/logo_sports_wh.png)




\ 感想をお寄せください /