パリ五輪1次リーグで3連敗と苦しんできたホッケー女子日本代表(さくらジャパン)が2024年8月1日、第4戦でフランスに1ー0で勝ち、パリで初勝利を挙げた。相手のフランスは開催国枠での出場とはいえ、超満員の地元ファンの声援を受け、粘り強いプレーで日本を苦しめたが、日本は先制した1点を辛くも守り抜いた。日本女子ホッケーにとって待ち焦がれた1勝だ。
前半12分の先制点守り抜く
さくらジャパンの先制点は前半12分、相手の反則でフランスに1人退場者が出た直後、10番永井葉月(茨城県境町)がヒットパスをサークルに打ち込み、ゴール右ポスト付近で待ち構えていた21番⿃⼭麻衣(南都銀行)がタッチシュートで合わせた。日本はその1点を守り抜いた。
試合には日本選手団の尾形貢団長、柔道シドニー五輪金メダルの井上康生副団長も駆けつけた。ラスト5分、日本が深い位置でボールをキープして時間を稼ぎ、逃げ切った瞬間を日本のファン、関係者と見守った。
リオ、東京では1勝もできず
アテネ大会から6大会連続五輪出場のさくらジャパンだが、五輪本番では苦戦の連続の歴史がある。前回の東京五輪では1次リーグ5戦全敗。その前のリオデジャネイロ五輪では1次リーグ5戦4敗1分けだった。五輪での勝利は、2012年ロンドン五輪の中国戦以来、12年ぶりだ。
しかし、日本での生中継はなく、SNSでもほとんど話題にならなかった。NHK-BSで録画中継が放映されたが、この待望の1勝がどれだけの人に届いたか。
日本では競技人口約3万人のマイナー競技。私自身、女子ホッケー日本代表のほとんどの選手が所属しているホッケー日本リーグ(HJL)の理事を務めている。自分にできることはなにかを常に考えているが、歯がゆい面もある。1人でも多くの人に日本女子ホッケーのパリでの奮闘が届いてほしいと願ってやまない。(下に記事が続きます)
8/3、世界ランク1位オランダ戦
日本は1次リーグA組で1勝3敗の5位。上位4位までが準々決勝に進出する。日本時間の8月3日にある第5戦では、東京五輪金メダルで世界ランキング1位のオランダと対戦する。
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